2年目の内視鏡検査の結果 | 退院後の生活
先程夕食から帰ってきました。
家族で外食したのは久しぶりです。
物事が片付いた時とか、節目の時とか、何かの記念日が来ると、私は外食をしたり(特に髪が伸びているわけでもないのに)散髪したり、以前から買いたかったものを、お金の心配をすることなく欲望のままに買いまくったりします(笑)
皆さんもそういうことありませんか?(笑)
私の場合、半ば「儀式化」しています(笑)
意識して行っているんです。
なにかを達成したにしろ失敗したにしろ、「儀式」を行ってから次に進むと、良い意味で「区切り」がつく感じがするんです。
私は闘病生活2年目に突入していますが、今回はじめて一つ「大きな区切り」がついた感じがします。
もちろん定期的に検査を行い、そこで「異常なし!」と判断されればそこで一つ区切りがつくわけですが、今回の内視鏡検査の結果は「私が今まで行ってきたガン再発予防法は、確実に結果を出しているのが分かった」という意味で、「大きな区切り」だと思います。
今までの内視鏡検査との違い
さて、今回の内視鏡検査の結果ですが、特に異常はなく再発は見られませんでした。
ポリープも組織採取もありませんでした。
内科医A「腸の中もキレイですし、去年と比べると素晴らしいです。腸が若返ったみたいですね^^」
と、お医者さんも褒めてくれました。
なんか私のことはよく覚えていたらしく、「下剤を飲みながら一生懸命歩き、一生懸命便を出しているのに、便の色が一向に透明にならない『若いのにお腹だけ後期高齢者』の人ですよね」と、おっしゃっていました(笑)
あっ、医者がそんな風に患者(私)の事を言っていたわけではなく、去年私が前処置で苦しんでいる時、自分で自虐的に
「自分は『お腹は後期高齢者』なので1割負担でよろしいですかね?」
と話したら、一同爆笑したので一発で覚えたそうです(笑)
今回の内視鏡検査も私を合わせて20名くらいいらっしゃっていて、待合室は重々しい空気が流れていたのですが、私の持ち前の明るさとガッツ(?)で空気を和ませることに成功ました。
やっぱりお年寄りばかりでした(若い人もいた)が、「みんなでワイワイ楽しみながら下剤を飲んでいる光景は、長年やってるけど見た事ないです(笑)」と看護士の方もおっしゃっていました。
まーそんなことはどーでもいいんですが(笑)
とにかく私の言いたい事は、前回と比べて
- 前処置が3時間も短縮できた。
- 下剤(ニフレック)の量が1リットル少なく済んだ。
- ポリープも出来なかった
- 組織採取も必要なかった
ってことで、前回の記事で書いた目標を2つとも達成できました!!
「ポリープが出来なかった」というのは、小さいことに聞こえるかもしれませんが、私にとっては大きな成果であり、手術後はじめて「目に見えた結果」なのです。
何が馬がよだれを垂らすようになり?
私の大腸がんはステージⅢbでしたから、はじめから他の臓器への転移はありませんでした。
ですので、CT検査で毎回「異常なし」と結果が出ていても、それで「病気が好転している」とは言えないのです。
「目に見えないガン細胞の数が、確実に減っているかどうか」は、現状どの検査法でも正確には分からないのです。
そういう意味でガンは「やっかいな病気」なんです。
- 初期は自覚症状がない → 初期で発見するのは難しい
- 塊(腫瘍)となってCTで目に見える形にまで進行している場合は、治療が難しくなる。
ですので、私としてはこの2年間は転移が見られないだけであり、「症状が好転しているのか? 目に見えないガン細胞を確実に少なくしているのか?」がよく分からない状況で過ごしていたのです。
大腸がん再発の8割以上は術後3年以内に起こるというのは、このサイトだけではなく様々な書籍に書かれているのでおそらく正しいのだと思いますし、私も2年目なのでそろそろ「見える形」で成果を挙げておきたかったのです。
私の家系でポリープが出来なかったというのは非常に珍しい事です。
もちろん私くらいの年でポリープが出来ているやつは皆無ですが(笑)50代以上ではほとんどの親戚が毎回内視鏡検査でポリープが2~3個見つかっています。
大腸がん患者も何人かいて、それで亡くなった方もいます。
つまり私の親戚は、父方も母方も「大腸関連の疾患のエリート」なんです(苦笑)
しかも母方の場合13人兄弟という大家族ですが、13人中10人が全て高血圧が絡む病気(脳卒中、脳溢血、心筋梗塞、動脈硬化性疾患など)で50歳もいかない間に亡くなっています(^^;
母も含めて生き残っている3人も全て高血圧です。
注:母親は私と一緒に野菜ジュースや玄米食をはじめとした食事療法を行った結果、何十年もお世話になった「血圧を下げる薬」をやめる事が出来ました)。
「13人が全て生活習慣が一緒」というのはさすがに考えにくいですから、やはり遺伝的な要素がかなり大きいのでしょう(あるいは「幼少の頃の生活習慣」が大きいのかもしれません)。
しかもポリープが出来る人は、再発率が高いらしいです。
◆ 大腸癌とポリープ切除、数年で再発の恐れ ◆
北里大学東病院消化器内科の五十嵐正広講師らは、早期大腸癌や大腸ポリープが、一度切除しても数年後に再発する確率が高いことを確かめた。治療後の定期的な健診の必要性を示す結果だ。
五十嵐講師らは、1986年から10年間大病院で大腸ポリープなどを治療した患者、計1465人を追跡調査したところ、術後5年以内に55%にポリープが、4%にがんが新たに発生していた。
また・最初の治療で多数のポリープや早期がんを切除した患者、・65才以上の高齢者の場合、さらに再発率が高いことも分かった。(出典:日本消化器内視鏡学会・日本大腸肛門学会の合同シンポジウムで発表。)
また、ちょっと引用元を探せなかったのですが、
どのように我々は皮膚癌を避けることができます
「ポリープが出来る人は、幼少の頃の食生活が大いに関係しており、大腸ポリープを切除した後に食生活を改善してもあまり効果は見られない」
という意見もありました。
私はこれを見た時、「これが本当ならあんまりだな・・・、もう努力しても意味がないということじゃないか」と率直に感じました。
実際に私の幼少の頃から高校の頃までの食生活はそれはひどいものでした。
「マク○ナ○ド」や「ケンタ○キーチ○ン」は週に何回も食べていましたし、父が軍雇用員という事もあり、基地内にあるアメリカ軍の食べ物が格安で提供できるので、正体不明の添加物が満載のアメリカサイズのメタボリックピザやハンバーグ、それになんか変な色をしているジュースを飲みまくってました。
それに今思い返してみると、「あれってかなりまずかったのかも・・・」と思われる事があります。
それはトイレの我慢です。
私は高校に上がる頃までトイレで大便をするのが非常に恥ずかしかったのです。
小便は普通に出来るのですが、大便は恥ずかしくて出来ませんでした(何故か高校に上がると普通に出来るようにはなりましたけど)。
時には何時間も大便を我慢して、休み時間にこっそり職員用のトイレや校外に出てトイレを借りていました(苦笑)
そんな悪習慣を「体が作られる大事な時期」に何年間も行ってきたわけですから、腸内環境も最悪だったでしょうし、大腸の細胞の遺伝子を傷つける結果になったのだろうと思います。
すぐに排出すべきものを排出しなかったわけですから、老廃物が腸から血管内に吸収されて全身にまわり、にきびや吹き出物等の肌荒れを起こす結果になるのです。
実際に、当時私は同年代のやつと比べても特に「にきび面」をしていましたね(苦笑)
特におでこのにきびがひどかったです。
今でもニキビ体質は変わっていないように思います。 でも、以前と比べるとだいぶましになりました。
で、ここからは私の考えと推測ですが、
あの当時、「トイレを我慢してしまう習慣」をすぐに直していれば、にきび面もすぐに治ったと思います。
でも「あの習慣」を何年も続けていくうちに、「にきびが出来る事が私の体質になった」と思うのです。
つまり、それによって「遺伝子の修復ミス&コピーミス」が起こり、DNAの設計図の中身が少し変化したんだと思うのです。
悪い習慣をすぐにやめていればニキビ等の症状はすぐに治ってしまうのでしょうが、悪い習慣を長い間続けてしまうと、今度は遺伝子を傷つける事になる、つまり遺伝子の中身が少し変化し、「ニキビが治りづらい体質」になってしまったのではないか?と思うのです。
で、遺伝子の書き換えや修復ミスの具合は人によって異なり、
効果の尿システムを発汗方法過度の
- ある人はニキビが出来やすくなったり、
- ある人は口内炎が出来やすくなったり、
- ある人はお酒に弱い体質になったり、
- ある人は血圧が上がりやすい体質になったり、
- ある人はガンが出来やすい体質になったり、
遺伝子の損傷の仕方により、色々なパターンがあると思うのです。 もちろん「持って生まれたもの」もあるでしょう。
体質を元に戻すのはかなり難しいです。
・「遺伝子の設計図を正常な状態に戻す」ということですから、これは食べものを変えたり、運動したりすることでどうこう出来る問題なのだろうか?
・せいぜい症状の進行を止めるくらいで、やめてしまったらすぐに病状が再発するのではないだろうか?
・体質を元に戻すのは不可能なんじゃないか?
・正しい生活習慣を取り戻す事で、遺伝子の設計図を正常に戻す事は、結局無理なんじゃないのか?
・悪いほうに体質が変化する事が「老化」であり、基本的に老化は止められない、つまり、「悪いほうに変化した体質は、もう元に戻る事はない」のかもしれない・・・、
確かに「限界」はあるかもしれないが、正しく生きていれば、変なふうに書き換えられた遺伝子の設計図やキズも元に戻るはずだ!
「ゲルソン療法」で有名なマックス・ゲルソン博士も、「『余命1年』、つまり1年くらいの治療期間の猶予があれば、私の食事療法でガンは治癒可能である」と言っていたではないか!?
であれば、「ニキビ体質」や「ポリープ体質」が改善されるのも不可能ではないはずだ!
家族親戚一同総病弱体質でも、きっとナントカなるに違いない!
そういう「希望」や「信念」を持ってこの2年間を生きてきた気がします。
今回の内視鏡検査の結果、その「信念」が正しかった事が分かりました。
たぶんこの2年間で一番嬉しかった日です(笑)
「ポリープが出来なかったくらいで、大げさだな・・・、」
まあその通りなんですが(笑)去年は出来ていた「異物」が今年は出来ていなかったし、下剤による前処置もすごく短縮できましたし、検査中にモニターに映っている自分の腸の中を見ると、明らかに去年より状態がいいのが分かるんです。
去年は下剤処理出来なかった便があちこちにみられたし(苦笑)とにかく腸壁が充血しているように赤く、血管があちこち浮き出ていました。
もうみるからに腸君が「いっぱいいっぱいです・゚・(ノД`)・゚・」と語りかけていました(苦笑)
今回はかなりのピンク色ですし、血管が浮き出ている箇所もなく、便の取り残しも以前と比べたらかなり少なかったです。
ただ、人の腸と見比べて見た事がないので分からないのですが、宿便の原因といわれる憩室のようなものがいくつかあったので、それはいつの日か改善したいと思います。(注:「宿便」という医学用語はありません。 便宜上「腸内で長らく溜まって腐敗をおこしている便」という意味で使っています)
検査自体もスムーズに終わり、20分もかからなかったと思います。
先生の腕がいいのか、少しも痛みは感じませんでした^^
生活習慣を見直す事で、やはり体質は改善出来る!
何度も言いますが、食事をはじめとした生活習慣全般を改善する事で、遺伝的要因も克服出来る事が、今回よく分かりました。
ただし、時間はかかります。
私は2年程かかりましたし、ゲルソン博士も
「体質の改善は、適切な方法をとることで早い人は半年、遅い人では5年くらいかかる。
ガンのような慢性疾患を改善するには、少なくとも大量の野菜ジュースを飲み、「ホールフード(まるごとの食べ物)」を中心とした食生活を5年以上続ける必要がある。」と、述べています。
半年や1年続けて「やっぱ効果なかった(´・ω・`)」と諦めてはいけません。
結果が出ない時期が長いと、
「食事もちゃんとしている、運動もしている、睡眠も十分とっているのに、何故腫瘍マーカーは上がりっぱなしなの!?」
と、考えてしまう気持ちもよく分かります。
私も食生活を改善したにも関わらず、1年目の内視鏡検査で2個のポリープが見つかった時には「ポリープや大腸がんは、やっぱり遺伝的な要因が強いのかもしれない・゚・(ノД`)・゚・」と、色々考えさせられました。実際前日の記事を見ても分かるように、ポリープに関しては諦めムードです(苦笑)
でも、生活習慣の改善が体に悪いわけがないし、体調はすこぶるいいので信じてしばらく続けてみたら、やっぱり無駄ではなかったです。
自分の信じている事をやり続けると、やっぱりいい事が起こるものです^^
これを読んでくれている皆さんの大半は、きっと私と同じようにガン闘病中の方が多いと思いますが、皆さんも「皆さんの信じた治療法」を信念を持ってやり通して下さい。
私の行ってきた食事療法を同じようにやるのもいいですが、あなたが自分で調べ、自分で考えた末に下した決断のほうが後悔もないし、きっと一番効果があります。
どうか焦らずに、粛々と実行して下さい。
途中で何百回も不安になると思いますが、その時は「あ~、またきたのね、はい、無視無視 ┐(´∀`)┌ヤレヤレ」と、早々に頭を切り替えて下さい。
訓練次第で出来ます(と言う私もまだ完璧には出来ていないのですが 汗)。
まだまだ道のりが長いことに変わりはありませんが、少なくとも今回の結果において、「少しずつ改善されてきている」というのが実感出来ました。
また明日から精進します!
次回の記事は、「ポリープの再発を防ぐ為に私が行ってきたこと」を具体的にまとめてみたいと思っています。 お楽しみに!
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